【ベイビーシアターGiftを終えて②〜コンサーティーナとの出会い〜】


 ベイビーシアターGiftの創作を語る上で欠かすことが出来ないのはコンサーティーナ奏者の亮子ちゃんの存在です。
 亮子ちゃんはソロでコンサーティーナの弾き語りでライブに出演したり「キャタ・ザ・シャドラックと不敵な楽団」というバンドの一員として活動したりしています。

コンサーティーナやアコーディオンなどの「蛇腹」と呼ばれる楽器は、楽器自体が大きく「動く」という特徴があり、音を出す時の空気の音が「呼吸」に似ていることから「ダンス的な楽器」だと私は思いました。
そして亮子ちゃんが膝の上にコンサーティーナを乗せて弾く姿はお母さんが赤ちゃんを抱っこしている姿のようでもあり「コンサーティーナの写真集を創りたい」というほど、まるで我が子のようにコンサちゃんを愛している亮子ちゃんは今回のベイビーシアターの企画に合うのではないかとオファーをしたところ快く出演を決めてくれました。

コンサーティーナはその可愛らしい見た目とは裏腹になかなか力強い音が出ます。最初は「赤ちゃんがびっくりするかなぁ」と心配したのですが、Conniちゃんが注目したのは、伸びたり縮んだりするまるでイモ虫のような蛇腹の動きでした。
コンサーティーナやアコーディオンは特殊な楽器なので保育園や普通の家庭に置いてあることはまずありません。同じような動きをする日用品もほとんど思いつきません。
なので私は長いこと保育士をしていますが4ヶ月の赤ちゃんがこんなに蛇腹の動きに興味を示すとは思いませんでした。

亮子「前に子どもたちにコンサーティーナを見せた時はボタンの方に興味を示したんだよね」
シズ「ボタンに興味を示すのはきっと指先で小さなものがつまめるような月齢になってからだね。赤ちゃんによるけど8ヶ月〜9ヶ月くらいかな?音との関連性がわかるのはもっとずっと先だね」
ちひろ「このシュコーっていう風みたいな音が好きですね」
シズ「それにしてもこんなにコンサの動きが好きだとは思わなかったなあ」
亮子「コンサちゃんとConniちゃんはちょうど同じくらいの大きさだね♡」
シズ「仲間だと思っているのかな?」
ちひろ「親近感(笑)」
 亮子ちゃんには最初は彼女のレパートリーの中から赤ちゃんや大人の耳に優しいような曲か子守唄やわらべ歌を弾いてもらう予定でした。ですが、リハーサルでConniちゃんの反応を見ながらコンサーティーナを弾くうちに亮子ちゃんはどんどんインプロの腕を上げていき、いつもの彼女のライブでは聴くことの出来ない素敵な音色を奏でてくれるようになりました。
「将来一緒にコレ弾く?」とConniちゃんに熱心に話しかけていた亮子ちゃん。Conniちゃんの月齢が進んで再びコンサーティーナに再会した時どんな反応を見せてくれるのか?私もちひろちゃんも楽しみにしています。

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