【無力無善寺で踊る】
高円寺のライブハウス「無力無善寺」で踊り始めて来月でちょうど一年になります。
きっかけは南千住のスタジオAmbista House
で行われていた「生音で踊る幸せのセッション」というイベントでギターを弾いていたタダフジカくんに「無力無善寺ってとこでライブしているんですけど一曲踊ってもらえませんか?」って誘われたのが始まりです。
私は大人になってから踊りを始めたのでジャズとかhip-hopとかバレエとか、そういったダンスの基礎がある訳ではなく、むしろ「振り付けが覚えられない」とか「カウントで踊れない」とか、マイナスからのスタートだったので、まさかそんなことを言ってもらえる日が来るなんて夢にも思わなくてドキドキしたけど大変嬉しかったことを覚えています。
最初はタダ君のサポートありきで作品を作ったりしていたのですが、今では自分でスケジュールを押さえ「自分のやってみたかったこと」を実験的に表現する場として活用させていただいています。
無力無善寺にはすごく色々な表現者の人がいらっしゃいます。一応ライブハウスなのでミュージシャンの人が多い印象ですが、朗読、紙芝居、ダンス、ジャンルが明確に言えないパフォーマンスも多いです。私もそう。
無善寺パフォーマーたちの人バックグラウンドもそれぞれです。会社員の人、水泳のインストラクター、ちょっと何やってんのかわかんないなぁの人、辛い過去を背負ってる人、幸せな人色んな人がいらっしゃいます。
私は、保育と乳幼児教育の現場に長くいるのでどうしても見た目でわかりやすい、整ったもの、穏やかなものに囲まれがちなのですが、雑多な場所や猥雑なものの中にも、美しさや優しさがあると考えています。
「この世界は美しいだけの場所ではない。
だからこそ人は美しいものに心惹かれる」
良いことも悪いこと色んなことがごちゃごちゃっとしてる「人間臭さ」の中にある「表現」に私は「美しさ」を感じ、またそれに強く心惹かれるのです。
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