【ヤジルシを踊る】
さていよいよ本日「リンゴナイトスペシャル」WSです。今回の私の作品のテーマは「ヤジルシ」。
きっかけは今年の1月に下北沢の「ダーウィンルーム」というイベントスペースで行われた「触れる〜忘れられた触覚世界〜」というトークイベントに行ったことから始まります。
イベントではパネリストの慶應義塾大学で触覚について研究していらっしゃる仲谷正史先生がご自身のゼミである「SFC touch LBO」の紹介をしてくださいました。こちらのゼミでは学生さんたちが自分たちの解釈で「触覚」をテーマに様々な研究をしています。「どんな人でも逆上がりが出来るようになる練習方法」「カチッ、ウネウネ、など触覚を表す擬音語を3Dプリンターを使ってスイッチにする」「フラットな状態からだんだん背もたれが起きていくリクライニングとは逆の発想の椅子」etc……。
その中で「ヤジルシ」について研究をしている女子学生さんがいるとのお話がありました。
触れる=ヤジルシ?
二つのことが頭の中で繋がらなくて一瞬私の頭の中に「?」が浮かびましたが、先生が解説してくれました。(覚書なので正確ではないですがだいたいこんな内容です)
「彼女にとって触れるとは人の行動に影響を与えること。ヤジルシは方向を示すなど人の行動に影響を与える。だから触れる=ヤジルシなのだそうです」。
それを聞いて私はまさに頭の中を「→」で射抜かれたような衝撃を受けました。
私はダンスの中でも「コンタクトインプロビゼーション」が一番好きでずっと続けています。コンタクトインプロビゼーションにおいて「触れる」ということは欠かすことの出来ない重要な要素です。これは注目しない訳にはいきません。
2月に鎌倉の画廊で研究発表の展示が行われるという情報を頂いて、私は初日に彼女に会いに行きました。
彼女の研究の展示は一言で言うと「美しかった」です。研究に「美」を感じるってなんだか不思議な感じもしますが、彼女が撮ったヤジルシの写真の数々や研究をまとめた小冊子から私は目が離せず気づいたら2時間近く滞在してしまいました。
「私、ヤジルシをテーマにダンスを創ってみたい」
私はこの一年のダンステーマを「ヤジルシ」にすることに決めました。
今日はその第一回目です。
ヤジルシによって導かれた私の身体は何処へ向かうのか?
今夜19:00〜神楽坂セッションハウスにて500円でWS観覧出来ます。
本番は6月16日(日)18:00〜
照明、演出などブラッシュアップされた作品が観たい方はぜひこちらにも足をお運びください。
今回の「リンゴナイトスペシャル」と7月に出演する「21フェス〜夏編〜」は全く別の演出で一続きの物語になっています。
21フェスではミュージシャンの「いしいひろき」くんが「ヤジルシ」をテーマにしたオリジナル曲を提供してくれています。
次回以降のBlogでは「いしいひろき」くんの紹介もしたいと思います。
【今後の風音の予定】
5月31日(土)19:00〜
神楽坂セッションハウス
りんごナイトスペシャル(観客参加型WS)
観覧500円
6月16日(日)18:00〜
神楽坂セッションハウス
りんごナイトスペシャル公演
チケット2000円
7月21日(日)
神楽坂セッションハウス
シアター21フェス
チケット2000円
お問い合わせは
shizu3123@gmail.com
まで。
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